天性のロックンローラー
60年代、王者・Beatlesの一番のライバル的存在がRolling Stonesだった。しかし、Beatlesが抜群のポップ・センス、バンド・アンサンブル、ハーモニー、コードワーク等を見せていたのに対し、Stonesは黒人のブルーズを色濃く反影させたロックで勝負していた。Stonesの中でも最もこの雰囲気を出していたのが彼のギターである。
独特のタメ、タイム感によるリズム・カッティングにその個性が表われている。彼のリズムプレイにより、どの曲も生き生きとして来る。『Get
Off My Cloud』はヘヴィなカッティングの代表。また『You Can't Always Get What You
Want』やアコースティックの『Street Fighting Man』も最高のカッティングが聴ける。前者は「Rock And
Roll Circus」でのライブ演奏が更に素晴らしい。80年代後半のソロ・ライブで演奏した『Big Enough』で最高峰のリズムプレイが聴ける。
リフ・メイカーとしても非凡なものがあり、『Jumpin' Juck Flash』は後のハードロック・リフの先駆的でもある。シンプルでありながら、とても印象的なものが多い。『Stisfaction』『Mother's
Little Helper』『Under My Thumb』『Gimme Shelter』等挙げればキリがない。
オープン・チューニングも特徴で、彼のギターはオープンGに合わせてあることが多い。一般的なオープンGの場合、6弦はD音で、全弦鳴らせばベース音はD音になり少しだけ不安定になる。そのため彼は6弦を外してしまい、5弦のG音を最低音にした5弦ギターを使う。少し乱暴なやり方ではあるが、これで数々のロック史上に残る独特なリフが生まれている。『Honkey
Tonk Woman』『Broun Suger』『Star Me Up』等がそれである。
ソロでも黒人的なノリは感じられ、『Time Is On My Side』ではややテクニカルな印象も受ける素晴らしいソロが聴ける。
最後にアコースティックの名演をいくつか紹介する。美しい『Angie』や開放弦を上手く利用する『Lady Jane』『As
Tears Go By』と言ったところが代表的。
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