George Harrison

キラリと光る、曲調に合わせた堅実なプレイ

 ギタリストとしての評価がいまいちな彼だが、聴くべきものは多い。12弦のセミアコ・リッケンバッカーの特徴的なサウンドの初期では「If I Needed Someone」。この曲は彼の曲でもあるが、サウンドの特徴が良く出ている。
 プレイの面では「All My Loving」のソロ。2本の指で弾くチェット・アトキンス風のプレイが聴ける。リズミックに、楽し気に弾くのは、聴いた感じより意外に難しい。
 Beatles後期にはギタリストとして完成されて行き、素晴らしいプレイが多い。ハードロック風で勢いのある「Hey Bulldog」のソロはチョーキングを全く使っていないのが嘘のようだが、とにかくカッコいい。ソックリに弾くのはかなり難しいだろう。
 意気の良いロックンロール・ギターソロとしては「One After 909」が特筆。チョーキングとスピード感溢れるフレーズが素晴らしいソロだ。「Octopus's Garden」も似たタイプのソロでやはり素晴らしい。これらのチョーキングはEric Claptonの影響かと思われる。
 バラードでは「Something」のメロディックなソロが美しいので是非一聴をお薦めする。1990年の来日事にはスライドで弾いていた。
 彼のギターの特徴の一つでもあるスライドプレイでは、ソロ時代の「My Sweet Road」が有名。John Lennonのソロ時代の曲「Gimme Some Truth」の荒々しいプレイや晩年に大ヒットさせた「Cloud Nine」もシブくて素晴らしいプレイが聴ける。
 アコースティックでは、「Here Comes The Sun」だろう。かなり完成されたプレイで、途中では彼の曲であるCreamの「Budge」と似た組立てのフレーズが出てくる。また、彼の曲ではないが、Beatles初期の「Till There With You」のソロプレイも素晴らしい。バッキングギターからソロまで完璧なアレンジとプレイである。デビュー間もないロックンロールバンドで既にこれだけのプレイを聴かせているのが驚きだ。
 もう一つ、どうしても紹介すべきアコースティックプレイとして「For You Blue」がある。これは最上級のブルーズギターと言って良いだろう。「Dark Horse」でもカッコいいプレイが聞ける。

必聴の5曲
Till There With You With The Beatles <The Beatles> 1963
Hey Bulldog
Yellow Submarine <The Beatles> 1967
Here Comes The Sun Abbey Road <The Beatles> 1969
For You Blue Let It Be <The Beatles> 1970
Dark Horse Dark Horse <George Harrison> 1975


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