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むかし昔、鉄砲で狩をするのがとても好きな男がいました。 「そろそろ青木山の堰に鴨の奴らが渡ってくるころだぞ。 自慢の鉄砲をみがいて堰に向かいました。 「おっ、いたぞ、いたぞ」 2羽の鴨が仲良く水面に浮いていました。 「しめたしめた。一発で2羽だぞ」 男はフンドシ一丁になって、堰へ飛び込みました。 何だかフンドシの中がもぞもぞとして重くなっています。 「えへへへ。こりゃ、まるもうけだ」 と、大喜びして道を行くと、いつもいばりちらしておる小役人が向こうからやって来ました。 「おはようごぜえます。えへへへ」 と、道ばたで頭を下げて、挨拶しました。 「おう、おはよう。えへん」 と、せき払いして、通りすぎました。 「こりゃあ、大事な鉄砲を水につけてしまったわい」 すると今度は手に持った鉄砲が少し重くなっていたので筒を下に向けて水を切ろうとしたら何と・・・。 「ありゃりゃりゃりゃ、これはもうけたもうけた、えへへへへ、えへへへへ」 男は小踊りしながら家へ戻ると、その晩は近所じゅうを呼ばって大いにごちそうをしたそうです。 |