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むかし昔のそのもっと昔。今から1000年も前の頃、八千代市の東側一帯は、印旛沼から続く広い沼地でした。 ある時、一人の侍が流れ流れてこの地へ辿り着き、沼のほとりに住みつきました。 すると、夢にとても美しい人が現われ、 「なぜ、私の夫を殺したのですか」 と、侍の枕元で、オイオイと泣きました。 翌朝目覚めると、吊るしておいたオシドリが土間に落ちていて、とった覚えのないメスのオシドリとクチバシを合せて、一緒に死んでいるではありませんか。 |
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むかし昔、阿蘇村の村上には、お城があったそうです。 ケンケーン、バタバタ・・・ と、よく雉子が鳴いたものです。 ところで、お城の殿様はとても狩りが好きで、いつも犬をつれては山の中を歩き回っていました。 ある日のこと。 その夜、お殿様が眠っていると枕元で人の気配がしました。 「私の亭主を返してくだされ、殺生はおやめくだされ」 と、泣きながら言います。 薄気味悪くなったお殿様は、朝になると昨日の池に行って、もう一羽の雌のおしどりも一矢で射ってしまいました。 やがてこの池に生えていた葭の葉が、片方にしか生えないようになってしまいました。 |
| 「オシドリの伝説」は比較的有名な話しですが、ここに2種類の話しを紹介しました。オシドリに関する部分はほぼ同じですが、オシドリを射る側は大きく違います。前者は1000年以上も前のこととなっていますから、平安時代以前ということになります。これは「片葉の弁天さま」に出て来るような城も殿様も存在しない時代です。本当にそんな古い話しなのかどうかは別として、内容からも「片葉の弁天さま」の方が後の時代に出来たものの雰囲気がありますがどうでしょう?弁天さま自体も「オシドリの伝説」の話しと後で結びついたものか、本当に関連があるのか、確かなことはわかりません。 (千葉情報館/Minstrel) |