カッパのくれた薬


 昔、佐原のあたりは利根川などの川や水路に囲まれていました。
そして沼にはカッパが住んでいました。
農家の人たちは、「カッパの川太郎どん」と呼び尊敬していました。

 ある時、村の若者が沼の水草を取りに来ました。
それを見てカッパは、「何をしているんだ」と怒りました。
若者は「この村には医者がいないから、この水草をかわかして病気のお父さんに貼ってやるんだよ。」と答えました。
カッパは感心し、「では、よい薬を教えてやろう。」と特別な薬の作り方を教えてくれました。
その薬は大変よく効き、若者は村の人たちの病気も治してあげました。
村の人たちはカッパに感謝し、毎日カッパの大好きなキュウリをお供えしたということです。
 ある時、大ケガをした江戸相撲の横綱が、江戸からわざわざカゴに乗りその薬をもらいにやって来ました。
若者は、カッパに教えてもらった薬をつけ、毎日一枚ずつ貼り替えてあげました。
すると、13日目、ちょうど13枚目できれいに治り、横綱は大喜びで江戸へ帰って行ったということです。
それ以来このことが知れわたり、この薬を「13枚」と呼ぶようになりました。


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