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夏の大会の組み合わせ法に異義あり
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夏の甲子園の組み合わせ抽選の方法について異義があります。 この夏の抽選ですが、1994年(H6年)以前は最初は初戦のみの抽選で、2回戦、3回戦も毎回再抽選していました。1995年1月の阪神大震災により球場周辺の交通の環境が悪くなったため、事前に試合予定を決めることで、選手や応援団の移動の予定を立てられるよう、3回戦までを一気に抽選してしまう方式に変えられ、それが現在の方式になっています。 3回戦まで一気に決めてしまう現在の方式と初戦のみを抽選する方式にどのような違いがあるのかを説明します。 「運も実力のうち」と言います。プレー中の運だけでなく、相手や日程を決める抽選のクジ運もまた実力のうちです。しかしそれは抽選結果に最大限の公平性を持たす努力をした上での話しです。クジ運と言っても、「最善策を尽くした上でのクジ運」でなければなりません。極端な話し、1チームだけ1回戦から準決勝までを不戦勝にして、いきなり決勝を戦うことが出来る方式を作ったらどうでしょうか?クジ運で決勝進出を果たしたとしても、「運も実力のうち。決勝進出おめでとう」と思えるでしょうか?最初からその1チームだけ、明らかに優勝への近道になることが分かっています。そんな方式は当然、公平性の低い方式と言えます。
記念大会を除き、出場チームは49。最初に32チームに減らすために1回戦を17試合行うことになります。そして不戦勝のチームが15チーム出来ます。不戦勝のチームについての扱いについては右の2種類が考えられます。どちらも1回戦からの4チームと2回戦からの2チームの例を示しています。現在採用されているのは<図1>の方式です。
現在はベスト8進出(3回戦突破)までのパターンとして<図3>と<図4>の2パターンがあります(ここでは49番目のチームは考慮に入れていません)。 どちらのパターンに入った方が有利でしょうか?もちろん<図4>の方です。 これは単にベスト8(3回戦突破)まで1試合少なく済むというだけではありません。クジ運によっては弱いところ同士が初戦でぶつかることがあります。それはクジ運なのでそういうこともあるでしょう。 もしその弱いところ同士の対戦というのがIとJだったらどうでしょう?比較的強いLがKに勝った場合、次も勝ち進む公算が高くなり、比較的容易にベスト8進出ということになります。 しかし、もし弱いところ同士の対戦が<図3>のEとFだったら状況はだいぶ違います。比較的強いHが2勝を挙げる可能性が高くなるのは<図4>のパターンと同じですが、ベスト8進出のためにはまだA〜Dの中の最強チームに勝たなくてはなりません。EとF以外に、たまたま弱いチームがA〜Dすべてに入る可能性はほとんどありません。 つまり、この現在の方式ではベスト8進出までに1試合違うだけでなく、クジ運に左右されやすい方式だとも言えることになります。他に最善策がないのであれば仕方がありませんが、最善策は他にあります。 最善策との比較の前にもう一歩先まで現在の方式の欠点を考えてみます。 もしその先の準々決勝の組み合わせ抽選で<図4>のパターンから勝ち上がったチーム同士がぶつかったらどうなるでしょうか?ベスト8のうち、<図3>のパターンが4つ、<図4>のパターンが3つ、その他のパターンが1つなので、<図4>のパターン同士がぶつかる可能性は28.6%。準々決勝4試合のうち1試合はこのパターンになる可能性があるわけです。その場合、ベスト4進出と言っても8チームの代表に過ぎません。8チームの中での勝ち上がりといえば、<図3>のパターンから勝ち上がったベスト8のチームと同じです。「準々決勝は必ず<図3>のパターンと<図4>のパターンが対戦する」というように出来れば話しは別ですが、それでは抽選方法が複雑になり過ぎてしまいます。 実際、そのような不公平感のある抽選結果になってしまっている年もあります。2002年の大会の例を見て下さい。1回戦が不戦勝のチームが下の方に集中してしまい片寄っています。ベスト4進出の近江高校は3勝で8チーム中からの勝ち上がり。一方、日大三高は同じベスト4でも4勝していて16チームの中から勝ち上がっています。決勝戦はこの両校の対戦になるのですが、1回戦不戦勝校同士の対戦となる2回戦7試合のうち、6試合が近江高校の側に入ったことになります。その結果、日大三高は29校の中から勝ち上がり、近江高校は20校の中から勝ち上がったことになります。本来、理想は24と25です。これは近江高校を悪く言っているのではありません。出来るだけ公平性を保つようにした抽選方法を考えているのです。
もちろん、これも抽選によるクジ運ですから、偶然、現在の方式と同じような結果になる可能性もあります。しかし、そうならない可能性もあるわけです。最初からベスト8を8校から1校の<図3>のパターンと4校から1校の<図4>のパターンのみに限定してしまうよりも、ずっと公平性が高く、また抽選も面白いものになると思います。 応援団等の日程調整を優先する必要性が高いというのであれば、3回戦までを決めるのではなく、2回戦までを決める方式はどうでしょう?2回戦終了までで33試合が行われる計算になり、つまり33校が甲子園を後にしていることになります。残りは16校です。2回戦までの決定でも33校分の日程を事前に決めることが出来るのですから日程調整を重視している方式に変わりはないと思います。 1994年以前にも多く高校野球観戦をしていた者の一つの意見&希望です。 |