高校野球表紙私と高校野球

私と高校野球

2007年7月25日(HITOSHI)

 私の高校野球観戦はもう30年以上も続いている。千葉県大会も毎シーズン最低一日は観戦しているが、2007年7月25日の千葉マリンスタジアムの3試合は一生忘れないだろう。

 この年は夏春連続甲子園出場、秋春関東大会連覇の千葉経大付が本命で、強力打線の銚子商、大型チームの拓大紅陵、千葉経大付と共に春の甲子園出場の成田が対抗との下馬評だった。拓大紅陵は4回戦で消えたが、他の3校はこの日の千葉マリンでの5回戦に登場した。しかも、我が母校も登場するということで、朝早く家を出て観戦に向かった。

 第一試合は開始から20分遅れて到着した。県勢31年振りの3季連続甲子園を狙う千葉経大付の試合だ。松本歩己、丸、大島を中心とした重量打線が不調、と聞いていたが、正直なところ本日は復活を期待した。しかし、強打トリオだけでなくチーム全体が疲れているように思えた。そして、1点リードの7回に3連打を浴びて逆転され、そのまま2対6で敗れた。もちろん、勝った千葉敬愛は優勝したかのような歓喜ぶりだったが、試合終了の瞬間は球場がシーンとなったのを覚えている。

 第二試合は我が母校が銚子商と対戦した。市立船橋の大型右腕コンビ・山崎と岩嵜が、銚子商の黒潮打線をどこまで抑えられるかが注目だと思っていたが、2点リードされた7回に強打と機動力を絡めて逆転した銚子商の攻撃には迫力を感じた。この時だけは母校の負けも覚悟したが、その裏にすぐ追い付き、8回に長打2本で決勝点を入れて、シーソーゲームを市立船橋が制した。試合終了の瞬間は思わずガッツポーズをしたが、市立船橋の98年夏以来の甲子園出場をこの時、予感した。

 第三試合は二年連続春の甲子園出場の成田が登場した。何と言っても注目は成田の速球王・唐川で、ここまで14イニング無失点と格の違いを見せていた。この日も好調だったが、前年秋からの攻撃力不足も続いていた。試合は7年振りの復活を目指す東海大浦安が押し気味も、ここ一番で唐川が踏ん張り、延長13回まで0対0で「再試合か?」との声も聞かれた。そして14回、死球の走者を三塁打で返した東海大浦安がついに1点を取った。その裏、成田は3者凡退に終わり、前年に続いて春夏連続の甲子園はならなかった。

 4日後、私の予感が的中し、市立船橋が9年振り7回目の甲子園出場を決めた。しかしながら、私にとって2007年夏の思い出と言えば、7月25日の千葉マリンスタジアムの5回戦3試合以上のものはない。逆転ゲーム、シーソーゲーム、投手戦と高校野球の面白さを凝縮していたからだ。

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