いすみ鉄道は、旧国鉄木原線が第3セクターになった鉄道です。「木原」とは木更津と大原から取られた名前で、この間を結ぶ予定でしたが実現せず、木更津側からはJR久留里線が、大原側からは現在のいすみ鉄道としてその名残りを見せています。列車は、山あいの上総中野駅から太平洋岸の漁師の街・大原までの約27kmを約1時間で走っています。車窓の風景は多くが田園や山間部。季節の変わり目を肌で感じることが出来ます。大きな観光地でないことがノンビリした雰囲気と自然を残すことに繋がったのでしょうか。
車両は一両編成のワンマン運転。後ろから乗り、整理券を受け取り、降りる駅に近づいたら運転手の側の料金箱に整理券とお金を入れます。ほとんどワンマンバスのようですね。13の駅はすべて無人駅。右写真は小湊鉄道を連絡する上総中野駅。一日を通して静かな駅ですが、地元の中高生の下校時間だけは賑わいます。
鉄道ファン必見はいすみ鉄道と小湊鉄道の両ローカル列車が並ぶ瞬間。1日に数回しかチャンスがないので時刻表チェックは必須です。
上総中野を出発、隣りの西畑駅は幼稚園の向かいにあり、かわいい看板が目立っています。
東総元駅は駐輪場の裏がいきなりホーム。川のせせらぎが聞こえ、山々を見渡せる開放的な雰囲気です。自然に包まれたローカル線の良さを最も味わえるところかもしれません。
小谷松駅を過ぎ、城の見える鉄橋を渡る(一番上の左写真)と間もなくいすみ鉄道の中では最も規模の大きい大多喜駅に到着します。駅舎は城下町をイメージしているそうです。駅前も他の駅と違い賑わいを見せています。大多喜駅を過ぎると住宅も増え、乗降客も多くなり、だいぶ平野に下りて来た感じになります。
国吉駅では人も多く見かけ、旧夷隅町役場(現いすみ市役所夷隅庁舎)が近くにあるためか、生活感のある駅です。駅前と、その先の国道297号線に昔ながらの商店が立ち並んでいます。またレンタサイクルが用意されており、いすみ環境と文化の里センターの中心施設ネイチャーセンターに出かけてみるのも楽しい。3時間もあればゆっくりと見て回れます。
いすみ鉄道の旅の終着駅はJR外房線につながる大原駅です。古くから漁業が盛んな街で、駅周辺には魚介料理の店も多くあります。八幡岬等の景勝地が近いので、観光地としての人気も高く、駅前や国道128号線沿いは賑やかです。大きな駅ですが、やはり無人駅です。 |